育英学院飯田本校 他塾との違い |
ほかの塾とどう違うの?
まず、塾を大きく分類すると(1)一斉指導方式の塾と(2)個別指導方式の塾に分かれると思います。
そして私たちは個別指導方式の塾をさらに@教え込み型の個別指導塾(普通の個別指導塾)と
A能力育成型の個別指導塾に分けて考えています。
塾の分類 (1)一斉指導方式の塾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・知識に焦点 (2)個別指導方式の塾 @教え込み型の個別指導塾(普通の個別指導塾)・・・・・知識に焦点 A能力育成型の個別指導塾・・・・・・・・・・・・・・・・・・能力に焦点 |
私たちが一貫して取り組んでいるのは能力育成型の個別指導ということになります。
一斉指導方式の塾や教え込み型の個別指導塾は知識に焦点を当てた指導であるのに対して、
能力育成型の個別指導塾は文字通り能力に焦点を当てた指導であるといえます。
例えば、新しい英単語を学習する場合を考えてみましょう。
一斉指導型の塾では、一通り単語の練習をした後に「次回にテストするから覚えて来て。」
という指導が一般的ではないでしょうか。
教え込み型の個別指導塾では覚え方のアドバイスがあるかもしれませんが、
単語を覚える力を伸ばそうという指導までは行われていないのが普通だと思います。
はたして、単語の学習において、知識としてその英単語を教えるだけで充分でしょうか。
ある生徒はあっという間に10個ぐらいの単語を覚える。
ある生徒は同じ時間に1個覚えるのがやっと。しかもちょっと時間がたつと忘れる。
この違いはどこから来るのでしょう。
私たちは前者のような優秀な学習者の頭の中の情報処理のプロセスがどうなっているのかを分析して、
普通の生徒も同じような頭の使い方ができるように、学習材と学習法を開発していきます。
この英単語の学習の例では、「英単語リズムテープ」というものを作って、
英単語の読み・意味・書きをテープのリズムに合わせて一気に短時間で記憶できるような工夫をしています。
これを教科書の新出単語の学習時に毎回行うことで、ただその単語を覚えるということだけでなく、
記憶力自体を高めようとするわけです。
実際、10個の単語を覚えるのに1時間かかっていた生徒でも、
3ヶ月も続けると、15分程で完全に覚えられるようになってきます。
算数の指導の例も挙げてみたいと思います。
たとえば次のような算数の文章問題があるとします。
ある品物に仕入れ値の20%の利益を含めて3300円の定価をつけました。
仕入れ値は何円だったでしょう。
この問題を生徒がわからない場合、どう指導すればよいでしょうか。
一概にわからないといっても、その原因はいくつもあり、個々の生徒によって、わからない原因は違うはずです。
ある生徒は%の意味がわからないのかもしれませんし、ある生徒は分数・小数の計算が出来ないのかもしれません。
そもそも問題の漢字が読めない生徒もいるかもしれません。
これを一斉指導で行う場合、個々に対応は出来ませんので、最初から解き方を順番に教えていくことになるでしょう。
普通の個別指導塾ではどうでしょうか。
個々の生徒のつまずきに応じて対応はしてくれますが、先生が丁寧に解き方を教えるのが普通だと思います。
さて、このように教えられた生徒はこの問題と同じような問題は出来るようになるかもしれませんが、
ちょっと違う問題が出てきたらどうなるでしょうか。
自分で解決できるでしょうか。
恐らく、また先生に同じように教えてもらうことになるでしょう。
ところで、そもそも算数の勉強はどうしてするのでしょうか。
少なくとも、ある特定の問題ができるようになるためではなく、将来何かの問題にぶつかったときに、
自ら解決する力をつけるために行っているのではないでしょうか。
私たちがこのような文章問題を指導する場合、まずは何が原因でわからないのかを確認した後、
どうすれば自分で解決できるのかを指導していきます。
例えば%を忘れている場合、「どこで習ったっけ。」と問いかけます。
小学5年生の下巻で習ったことがわかると、「もう一度読んでみて、わからないところに線を引いてみて。」と言います。
線を引いてくれば、3回ほど音読させた後、さらにわからない原因を探りますが、
例えば、用語の意味がわからない場合は、辞典で調べてもらいます。
このように突き詰めていくと、文章の読解力か、それ以前の読む意思に問題がある場合がほとんどなのですが、
とにかく、自分で解決するための方法を実際に経験してもらうようにしています。
そして問題解決をする上で、弱かった能力を高めるように指導していきます。
ただし、学習材と学習法を整備していますので、順番に学習していけば、わからないということがあまりありませんので、
このような指導自体、入塾当初だけになることがほとんどです。
後は淡々と新しい課題に自ら取り組む中で、さらに自分で解決する力を高めていきます。
最後に国語の学習では「音読・速聴・速記トレーニング」というものを行っています。
先ほどの算数の学習の例でも、文章の読解力がポイントになると申しましたが、
恐らくすべての学習において、文章の理解力が大前提になると思います。
文章の理解力は普段の学習や読書の質と量に応じて身についてくるものだと思いますが、
限られた塾の学習時間で最大限の効果を生み出すべく考え出されたのが、
この「音読・速聴・速記トレーニング」です。
といっても、特殊なことをするわけでなく、教科書を音読し、それをテープに録音、
そして録音した自分の声を聴きながら、ノートに書き出す。といった訓練をします。
一字一句違わず書き出すためには、正確にはっきり読まなくてはなりませんし、
聞き取った音声を一瞬で理解して、しかも高速に書き出さなければなりませんので、
自然と読解力・聴解力がついてきます。
実際この学習を続けて、一定のレベル以上になると、例外なく他の教科にもよい影響が出て、
成績も学年トップにまでなる生徒さんも度々現れます。
こういった学習法は、知識に焦点をあてた一斉指導塾や通常の個別指導塾では、
その発想自体出てこないものだと思います。
他の塾とどこが違うのか、なんとなく分かっていただけたのではないかと思います。
私たちは、生徒の成績向上はもちろんですが、関わった生徒の皆さんが、
将来においても、自ら学び、考え、行動することを通して、豊かな人生を築いていかれることを、
本気で願いながら、日々の学習指導に当たっています。